篠原文具まわりのいろいろ

神奈川県のとある町にある文房具屋です。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

勇馬ちゃんの年齢

これをお読みの読者の皆様、 勇馬ちゃんの年齢、いくつだと想像しながら読んでる? 勇馬ちゃんは丙午です。 領収書にフルネームを書いているときに 「勇気の勇に馬ですよね?」って聞いたら、 そうです。午年だから「うま」って付けたみたいです。 だって。 …

太った理由

三枝さん、背も高くて、かなりデカい。 普通の洋服屋さんでは入る服がないし、 ちょっとひねったデザインの服が好きなので、 as know as olaka (アズノウアズ オオラカ)でしか買わないんだって。 小・中と陸上をずっとやってきた三枝さん。 短距離選手だっ…

鬼嫁?

この前来たお客さんの話。 篠原文具は9時開店なんだけど、 ほぼ開店時刻に来た30代前半くらいのお兄さん。 ペットボトルの素材がくっつく接着剤がほしいと言う。 篠原文具では、特殊な場合とか、お客さんにこだわりがあるときを除き、 だいたい多目的と呼ん…

勇馬ちゃんが買うもの

勇馬ちゃんが買いに来るのは、スクラップブックのみ。 コクヨのラー43N。 新聞の連載小説や昭和史に関するものをスクラップしているらしい。 産経新聞の連載小説は面白いんですよ。坂の上の雲を連載していたのは産経です。 と言いながら、 新聞の連載小説…

消しゴム

どの消しゴムがよく消えますか?って聞かれるけどね、 今の日本で消えない消しゴムなんてないわけよ。 昔はほんとのゴムだったから消えなかったけどねって、 坂東さんは言うけど。 軽く消せるとか、 消しゴムのかすが集まって捨てやすいとか、 そういう付加…

勇馬ちゃんの服

まだ勇馬ちゃんの話を書いてなかったね。 勇馬ちゃんは山田勇馬という名前だ。 なぜフルネームを知っているかというと、 領収書の宛名にフルネームで書いてくださいと言うから。 そして、キョーレツ見た目なの。 かなりぽっちゃりで、 鼻の下にはうっすらひ…

ピンクのお姉さん

ピンクのふわっとした半袖ワンピース(小花が飛んでる)、 ピンクのハイヒール(ヒールは太い) ピンクのカチッとしたこぶりのバッグ このいでたちでときどき来るお姉さん。 20代かな。 真冬でも半袖なんだよ。 ピンクのストールをはおってくるけど。 昔いた…

卒業記念品

保育園、幼稚園、小学校、中学校のママたちが大挙してやってくる。 いわゆる卒対係のママたち。 この係をやる人はパワフルな人が多い気がする。 まず、声が大きい。 そして好き勝手に自分の言いたいことを言う。 お店を数人でぐるぐるまわりながら、 これが…

スプレーのり

1か月に1本売れるか売れないかのスプレーのり。 さっき、同時に2本売れたよ。 なんだ、なんだ、夏休みの工作か?

だまされないでね パート2

坂東さんにだまされないでねシリーズ、パート2。 お客さんに「このファイル、他の色ないですか?」と聞かれることがよくある。 坂東さんは「頼んでるんですけど~」というのはたいてい嘘です。 問屋に在庫しているのが確実だとわかっている商品は、 このあ…

フェフェフェじーさん

今、フェフェフェじーさんが来ている。 何かしゃべると最後にフェフェフェと高い声で笑う。 よく買いに来るのが、茶色のサラサ。 何に使うのだろう。 フェフェフェは例えばこんなふう。 「サラサの茶色の替え芯はないんだね、フェフェフェ。 わたしはよく使…

できればはっきりとお願いします

坂東さんは左耳がよく聞こえない。 小さい時に囲炉裏のそばで転んで、 かけてあった鍋(熱いお湯)をかぶってしまって、 耳の中がただれてしまったそうだ。 若い人とか、 年配の女性に多いのだけど、 口先だけでボソボソしゃべるお客さんがいる。 そういうと…

マジック

マジックください!と言って、 ゼブラのマッキーを持ってくる人がいる。 これ、間違いね。 マジックというのは寺西化学という会社の油性ペンなわけ。 寺西化学って言われてもピンと来ないよね。 ?のマークのついた油性ペンって言えばわかる? マッキーは油…

お菓子コーナー

お店の奥にはお菓子コーナーがある。 社長がお菓子の補充をしてくれるのだが、 ときどき、何もないときがある。 さびしい限りだ。 かと思うと、過剰なときもある。 たいていはスーパーのお菓子売り場にあるような、 チョコレートとか、飴とか、 おせんべいと…

三枝さんとレジ

篠原文具の現在のレジは 昔ながらの金額を打ち込むタイプと ピッとバーコードを読み込むタイプの2台だ。 ちょっと前までは打ち込みタイプ2台だったんだけどね。 三枝さんはお財布の小銭を几帳面に分けて入れているそうだ。 長財布の小銭入れが2つに分かれ…

長いスカート

長くて、ふわっとしたスカート、 涼しそうに着こなしてるよね。 篠原文具は下のほうにもたくさん商品があるので、 いわゆる「うんこ座り」で見なければなりません。 スカートをふわっとそのまま座り込むから、 すそが床掃除。 気にならないのかな。

中田さん

商店街の会長は中田さんという。 化粧品屋さんのご主人です。 むかーしからある化粧品屋さんね。 今と違ってドラッグストアなんてなかったから、 薬屋さん、化粧品屋さんは分かれてることが多かったよね。 お父さんも化粧品屋さんだったから何代目なんだろう…

小学生の不思議

小学生の不思議な言動 値段がわからないとき 「これ、何円ですか?」と聞く。 いくらですか?だろうって心でつぶやく。 小銭のおつりを渡すとき、 私は小銭を、 親指・人差し指・中指ではさんで、 手の甲を上にして持つ。 手のひらを上にして、ちょうだいな…

外国人

篠原文具は住宅街にある。 駅前にホテルはない。 ここに住んでいるとは思えない外国人が来ることがある。 この前来たお客さん。 女性。 見た目は完全に日本人。 でもほぼ英語。 ファイルを死ぬほど買っていった。 蛇腹ファイル、 クリアファイル、 5山ファ…

三枝さん

三枝さんは今はもういない。 実家に帰ってしまったから。 篠原文具の話を友達にするとき、三枝さん抜きには語れないのだけど、 やめてしまった人の話を書くのはどんなものかなと思ったので書かずにいた。 でも、三枝さんのことをミョーに気に入っている「も…

旅好き

坂東さんは旅行好きだ。 篠原文具が長期休みのときは必ず旅行に行く。 ゴールデンウィーク、お盆、年始の3回だけどね。 旅行に行くときは、現地の地図をインターネットで調べてって言われるので、 あぁまた行くんだなってすぐわかる。 さっきは奈良市内の地…

坂東さんがよく言うこと

坂東さんがよく言うこと その1 お客さん「こんなにたくさんあると楽しいですね。ずっと見ていたい」 坂東さん「7時閉店ですから、どうぞごゆっくり。お茶は出ませんけど(笑)」 その2 お客さん「袋、いらないです」 坂東さん「お釣り、持っていきますか?…

万年筆

来たよ~カモが。 レジ横にある万年筆コーナー。 そこにちょっとでも足を止めたら危険です。 特に若い女性。 坂東さんの目が光ります。 坂東さんの話のパターン。 かなり忠実に再現できたと自負。 まず、 いろいろな色のインクが描いてあるポスターを指さし…

手帳とカレンダー

手帳とカレンダーは季節商品ではない。 手帳は9月始まり、10月始まり、11月始まり、12月始まり、4月始まりなどなど、 始まる時期がいろいろあるので、 その時期にあったときに入荷する。 たとえば今は8月なので9月始まりとか10月始まりが、 この前、入荷した…

カチューシャオジサン

私が勝手に呼んでるだけだよ、もちろん。 中肉中背、 毛量少な目(だたしはげてはいない)で、 耳にかかるか、かからないかくらいの長さ、 そして 前髪をぺっかりカチューシャでおさえてる。 オールバックというのでしょうか。 そして小声。 何か質問してい…

灰皿

篠原文具の前には灰皿が置いてあります。 シルバーの細長い箱状の灰皿。 もともとはポイ捨てをしないでほしいという理由で置いたのですが・・・ 灰皿の隣にベンチ(背もたれのないやつ)を、 この街はお年寄り率が高いので、 お買い物の途中でちょっと休憩し…

自動ドアのあたり

篠原文具に来たことのない人は 頭の中でどんなふうに想像してこのブログを読んでいるんだろう。 今日はちょこっと篠原文具の外観の説明 篠原文具は4階建てのビルの1階にあります。 お店の前面はガラス張り。 でも文房具の特性上、日焼けに弱い。 なので、…

母と娘で来る親子、たくさんいます。 何度も来るとこちらも覚えます。 母だけで来ると、坂東さんは 「あれ、今日は妹は?」と聞きます。 妹って娘のことね。 小学生や中学生の妹がいるくらいあなたは若いですねっていうお世辞なんです。 でも急に言われると…

雨の話

坂東さんは雨が好きではない。 雨が降るとお客さんにする話。 その1 雨が降ると客足が遠のくので、 「雨はやだね~いらないね~」とお客さんに言う。 たいていのお客さんは 「雨はいやだわ」と返してくれる。 でも、この前来たオジサン。 「水がめに雨が降…

自分で来い!

夏休み終盤です。 宿題追い込みなんでしょうね。 材料を買いに来るお母さん、いっぱいいます。 画用紙、模造紙、油性ペン、絵日記帳。 携帯で「どれがいい?」って聞いてるお母さんもいます。 自分で来いっちゅうの。 自分で来させろっちゅうの。