万年筆
来たよ~カモが。
レジ横にある万年筆コーナー。
そこにちょっとでも足を止めたら危険です。
特に若い女性。
坂東さんの目が光ります。
坂東さんの話のパターン。
かなり忠実に再現できたと自負。
まず、
いろいろな色のインクが描いてあるポスターを指さし、
「従来は赤黒青ぐらいしかなかったんですが、今はこんなにあるんですよ~」
「自分独自の色を持てますよ」
(聞く耳を持ったお客さんだと、「黒でも何色かあるんですよ。これは炭のような色・・・」と色の説明をし出す)
そして、
「失礼ですけど」
(出た!失礼ですけど!
何が失礼だがよくわからないが、この場合は、
失礼ですがうんちくを述べさせていただきますという意味らしい。
他にも様々な失礼ですけどパターンあり)
「ボールペンで書いたらみんな同じじゃないですか~
でも万年筆で書くとね、その人の味がね、出るんですよ」
(いやいや、その人の字の味は何で書いても出ると思うよ。
坂東さんが言いたいのは、万年筆はペン先が自分になじむので、線の太さが微妙に違って味が出ると言いたいのだろう。ボールペンはペン先のボールの太さしか表現できないからね)
素直な女の子たちはこのうんちくをずーっと聞いてくれるので、
機嫌がよくなり、
いろいろ話し出す。
そして、試してみますか?と言う。
万年筆がほしくて来たわけじゃなく、
ただ何となく見てただけなのに、
ここまでですでに10分以上経過。
ちょいちょい世間話なども混ぜる。
いつ開放してもらえるのかなぁとオバサンはやきもき。
そして、最後の締め。
「やっぱりね、中字が一番書きやすいですよ」
とペン先の太さの押しつけ。
確かに売れ筋は中字と細字で、自分が中字が好きだからね。
お客さんの好みはたいてい考慮しないね。
ここまで聞いて、試し書きもして、
買っていく人はどれくらいかな~
3割はいないね。
万年筆をちょっと見てみたいという人は坂東さんがいないときをおすすめしますわ。