篠原文具まわりのいろいろ

神奈川県のとある町にある文房具屋です。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ごいん

一定の年齢以上のオバサンはほぼほぼ坂東さんとの付き合いがある。 「ご主人、元気ですか?」 「去年亡くなりました」 「あ~そうですか、それは知らなかった」 「お嬢ちゃん、いくつになりました?」 「お嬢ちゃんじゃないですよ。結婚して孫が幼稚園です」…

感熱紙

最近はコピー用紙のFAXが増えているので、 感熱用紙、あまり売れない。 ロールになっていて、FAXが来るとダラーってなってた紙。 品はいいんだけど、 声が小さくてボソボソしゃべるので聞き取りづらいおじいさん。 そして かんじゅくようし、くださいって言…

実家?

知り合いがお客さんとして来ることがある。 店員さんの顔をいちいち見る人って少ないみたいなんだけど、 みんなはどう? 私はコンビニでもスーパーでもレジを店員さんの顔を見るし、 名札をしてたら名前も見る。 だから知り合いが働いていたら必ずわかる。 …

社長の仕入れセンス

篠原文具の仕入れは社長がやる。 1ヶ月に1度、見本市という問屋さんが行う展示会に、 各メーカーが出展して、新製品などを売り込む。 社長がそこに行って仕入れをしてくる。 それ以外にもお店に直接来るメーカーから仕入れることもあるけど。 ときどきビック…

堀口さん

堀口さんはかなり高齢の女性だ。 ご主人が90歳をとうに越えたと言っていたので、 80代後半だろうか。 でも、お買い物に出るのを日課にしている。 シルバーカーを押しながら、てくてく、てくてく歩いている。 篠原文具にも1週間に1回は来てくれる。 この年代…

戸部さん

戸部さんは手書きの領収書を要求する。 レジを打った後、自動で出てくる領収書ではないものを。 手書きの領収書を打つ機械(チェックライター)は レジの後ろ(私の背中側)にあるのだけど、 戸部さんは、チェックライターを無言で指差す。 そして日付を入れ…

配達

篠原文具は配達もやる。 たいていは昔からのつきあいのところばかりだけど。 いつも「至急」と言うオバサンが二人いる。 テプラテープ1個を至急持ってきて!というのはちょっとひどいのではないか。 お客さんだからイヤとは言わないけど、 電話でイヤだなと…

カラー

さっき来たお客さん。 中国人の女性。 でも日本語ペラペラ。ちょっとイントネーションが違うくらい。 これは何ですか? 色鉛筆ですね。 鉛筆は黒だけど、 これはいろんなカラーが入ってます。 がんばって「カラー」って使ったんだと思う。 いろんな色でたぶ…

独り言を言うんだって

勇馬ちゃん、 私は道を歩いているところを見たことはないが、 友達は、 歩いているとき勇馬ちゃんは 大きな声で文句をいつも言ってるよ。 電話してるのかなって思うくらい、ずっと文句言ってるらしい。 この前、たまたま見た篠原文具近くのマッサージ屋さん…

でしょうね

坂東さんは頑固者だ。 こだわりが強いともいうのかも。 2日ほど前、パイロットの営業さんが万年筆コーナーの展示を変えた。 もうすぐハロウィンなのでかぼちゃの小物を飾ったりして。 若いお嬢さんらしいディスプレイになった。 たぶん気に入らないだろうな…

連携はない

社長と坂東さんは微妙な関係だと思う。 坂東さんが篠原文具に入社したとき、 社長はおそらく小学校にあがるかあがらないかくらいの年齢だったはずだ。 それが今は経営者と雇用者だ。 だから坂東さんは社長に微妙な敬語を使う。 敬語なんだけど、ちょびっとた…

シャーペンの芯、2本 とジーさんが言う。 シャープの芯は20本入りで、1本では売ってないんだな~←心の声 金属の芯と言う。 あ~ボールペンの芯ですね。 シャーペンじゃなくて、ボールペンって言うのか・・・ あのおじいさん(坂東さんのことね)に言った…

宅配便の人

毎日たっくさんの納品がある。 問屋さんはたいてい専用の業者さんなので、 ずっと同じ人が、 ほぼ決まった時間に来る。 メーカーは宅配便業者さんを使う。 人の入れ替わりが激しい。 背の高いオジサンは 「はい、篠原さーん」と言って持ってくる。 背の低い…