篠原文具まわりのいろいろ

神奈川県のとある町にある文房具屋です。

2018-01-01から1年間の記事一覧

色塗ってごまかす

タンスがちょっとかけて、色が違って目立つ、 バッグの端がすれて白くなった、 油性ペンで塗ったらごまかせるんじゃないかしら? と言って油性ペンを買っていくオバサンたち。 かえって目立つんじゃないですか~ 同じ色じゃないと思いますけどね・・・ と一…

浅見さん

どこの街でもおそらくそうなのだろう。 地主さんって何軒かあるよね。 浅見さんもそう。 つるっつる頭にちょっと赤ら顔。 でも酒焼けでもゴルフ焼けでもないよ。 明るいお坊さんって感じ。 声も通るしね。 相当お金があるのは服装やちらっと見えるお財布の中…

修正テープ

1か月に1回くらいは来るんだ。 修正テープが途中で使えなくなった人。 直してくれって。 オジイサン、オバアサンが多い。 これの原因は、早く引っ張りすぎるってこと。 ゆっくりやればいいのに、 サーッて引っ張るから、中のローラがうまく巻き取れないの…

蛍光ペンと油性ペン

オジイサンが油性ペンの細いタイプを持ってきたときは要注意。 たいていは蛍光ペンがほしいのだ。 これは油性のペンですよって声をかけると、 油性って何?と来る。 何に書きますか~?と切り返す。 新聞とかノートに線を引きたいんだよ。 じゃ、蛍光ペンで…

営業の質

篠原文具にはたくさんの営業さんが来る。 比べると面白いね。 その人の質がそのままメーカーのイメージになってしまう。 たいていの営業さんは 「こんにちは~〇〇(←メーカー名)です」 って言いながら入ってくる。 文具メーカーの〇〇ですって言いながら入…

伝えてもらえばわかります

電話で。 年配の女性の声。 「昨日注文したものを今日取りに行くと言ったのですが、 都合で行けないので後日伺います」 「ご注文いただいたものは?」 「伝えていただければわかります」 坂東さんも社長も、 何を頼まれたっけ? まぁ、いいや。 思い出せない…

ごいん

一定の年齢以上のオバサンはほぼほぼ坂東さんとの付き合いがある。 「ご主人、元気ですか?」 「去年亡くなりました」 「あ~そうですか、それは知らなかった」 「お嬢ちゃん、いくつになりました?」 「お嬢ちゃんじゃないですよ。結婚して孫が幼稚園です」…

感熱紙

最近はコピー用紙のFAXが増えているので、 感熱用紙、あまり売れない。 ロールになっていて、FAXが来るとダラーってなってた紙。 品はいいんだけど、 声が小さくてボソボソしゃべるので聞き取りづらいおじいさん。 そして かんじゅくようし、くださいって言…

実家?

知り合いがお客さんとして来ることがある。 店員さんの顔をいちいち見る人って少ないみたいなんだけど、 みんなはどう? 私はコンビニでもスーパーでもレジを店員さんの顔を見るし、 名札をしてたら名前も見る。 だから知り合いが働いていたら必ずわかる。 …

社長の仕入れセンス

篠原文具の仕入れは社長がやる。 1ヶ月に1度、見本市という問屋さんが行う展示会に、 各メーカーが出展して、新製品などを売り込む。 社長がそこに行って仕入れをしてくる。 それ以外にもお店に直接来るメーカーから仕入れることもあるけど。 ときどきビック…

堀口さん

堀口さんはかなり高齢の女性だ。 ご主人が90歳をとうに越えたと言っていたので、 80代後半だろうか。 でも、お買い物に出るのを日課にしている。 シルバーカーを押しながら、てくてく、てくてく歩いている。 篠原文具にも1週間に1回は来てくれる。 この年代…

戸部さん

戸部さんは手書きの領収書を要求する。 レジを打った後、自動で出てくる領収書ではないものを。 手書きの領収書を打つ機械(チェックライター)は レジの後ろ(私の背中側)にあるのだけど、 戸部さんは、チェックライターを無言で指差す。 そして日付を入れ…

配達

篠原文具は配達もやる。 たいていは昔からのつきあいのところばかりだけど。 いつも「至急」と言うオバサンが二人いる。 テプラテープ1個を至急持ってきて!というのはちょっとひどいのではないか。 お客さんだからイヤとは言わないけど、 電話でイヤだなと…

カラー

さっき来たお客さん。 中国人の女性。 でも日本語ペラペラ。ちょっとイントネーションが違うくらい。 これは何ですか? 色鉛筆ですね。 鉛筆は黒だけど、 これはいろんなカラーが入ってます。 がんばって「カラー」って使ったんだと思う。 いろんな色でたぶ…

独り言を言うんだって

勇馬ちゃん、 私は道を歩いているところを見たことはないが、 友達は、 歩いているとき勇馬ちゃんは 大きな声で文句をいつも言ってるよ。 電話してるのかなって思うくらい、ずっと文句言ってるらしい。 この前、たまたま見た篠原文具近くのマッサージ屋さん…

でしょうね

坂東さんは頑固者だ。 こだわりが強いともいうのかも。 2日ほど前、パイロットの営業さんが万年筆コーナーの展示を変えた。 もうすぐハロウィンなのでかぼちゃの小物を飾ったりして。 若いお嬢さんらしいディスプレイになった。 たぶん気に入らないだろうな…

連携はない

社長と坂東さんは微妙な関係だと思う。 坂東さんが篠原文具に入社したとき、 社長はおそらく小学校にあがるかあがらないかくらいの年齢だったはずだ。 それが今は経営者と雇用者だ。 だから坂東さんは社長に微妙な敬語を使う。 敬語なんだけど、ちょびっとた…

シャーペンの芯、2本 とジーさんが言う。 シャープの芯は20本入りで、1本では売ってないんだな~←心の声 金属の芯と言う。 あ~ボールペンの芯ですね。 シャーペンじゃなくて、ボールペンって言うのか・・・ あのおじいさん(坂東さんのことね)に言った…

宅配便の人

毎日たっくさんの納品がある。 問屋さんはたいてい専用の業者さんなので、 ずっと同じ人が、 ほぼ決まった時間に来る。 メーカーは宅配便業者さんを使う。 人の入れ替わりが激しい。 背の高いオジサンは 「はい、篠原さーん」と言って持ってくる。 背の低い…

常識をたずねる人

昨日、お父さん(たぶん70代)と来た女性。 9月とはいえ、結構寒いのに、紺の半袖ワンピース。 お父さんと便箋・封筒を買って帰った。 今日また、同じ紺の半袖ワンピースで来た。 今日は昨日より寒い。 「お父さんの介護施設にちょっとしたお菓子を贈りた…

音の出るバースデーカード

そのおばあさんは、今時珍しいくらい背中が曲がってる。 来るときは必ず音の出るバースデーカードを買う。 カードの場所が微妙に高い位置にあるので(おばあさんにとってね)、 いつもあれを取ってくれ、これを取ってくれと言う。 孫、ひ孫、近所のお友達(…

かけあーし はじめ!

篠原文具にはレジが2台ある。 レジとレジの間がくっついているので、 坂東さんと二人で立つのはなかなかの気づまりである。 お客さんがいるならまだいいのだけど、 篠原文具はほぼヒマなので、だまーって二人で立っているのもねぇ・・・ なので、私はレジの…

篠原文具の大きさ

以前、テニスコートより大きいと書いたけど、 今日、床のタイルを数えてみた。 縦がおよそ16メートル、 横がおよそ10メートル。 横幅はほぼ一緒だけど、 縦は10メートルも短かったよ。 私も適当だね・・・ そしてテニスコートってデカいんだね。

「い」と「え」の発音

福島出身の坂東さん。 若干なまってます。 問屋さんの名前は「エコール」というのだが、 「イコール」に聞こえる。 「おしえて」は「おせーて」になる。 「い」と「え」の発音が 微妙に近いんだと思う。

お化粧

近くのお店のオバサン 香水がきっつい。 その人が篠原文具に入ってきたとたん、 来たなってわかる。 大地主の娘、 アイメイクがきっつい。 リキッドアイライナーなの? それとも入れ墨? 目の周りが真っ黒だよ。

社長の勘

社長は勘がいいと思う。 営業さんが来ると、 それを事前に察知してるのか、 絶妙なタイミングでいなくなる。 さっき来た営業さんもそう。 ほんの1分前には社長は在庫チェックをしながら店内をうろついていた。 倉庫に品物を取りに行ったとたん、営業さんが…

お財布から小銭

幼稚園から小学校低学年くらいの母子、 子どもに買い物の経験をさせたいので、 自分のお財布から代金を出させる人が結構いる。 まぁ、スーパーやコンビニで子どもにお金を出させると、 時間ばっかりかかって、後ろに迷惑だから、 うちあたりだとその経験をさ…

今日もすごかった

来た来た!勇馬ちゃん! 今日の服。 ネイビーのノースリーブワンピース。 膝上15センチ 黒の網タイツ ピンクの口紅 いやはや、ノースリーブにミニミニとは。 今日は肌寒いんだよ。 寒くないんですか?って聞いたら、 夏は背中を出してたけど今日は出してない…

喪中はがき

この春、ご主人が亡くなったお客さん。 町工場を経営しているので、 社長の交代はがきを篠原文具で作った。 そのお客さんがさっき来て私が対応したのだが、 坂東さんが 失礼ですけど って言いながら、 すっと喪中はがきのチラシを出した。 お客さんは 全然、…

いとこを知らなかった坂東さん

坂東さんは福島出身だ。 福島のかなり田舎の方で、田んぼと山と川の中で育ったそうだ。 中学を出てすぐ東京に来て、ずーっと篠原文具に勤めている。 中学の同級生と 毎年2月には新年会、 7月には旅行に行く。 もうずいぶん長いこと続けてるらしい。 篠原文具…