常識をたずねる人
昨日、お父さん(たぶん70代)と来た女性。
9月とはいえ、結構寒いのに、紺の半袖ワンピース。
お父さんと便箋・封筒を買って帰った。
今日また、同じ紺の半袖ワンピースで来た。
今日は昨日より寒い。
「お父さんの介護施設にちょっとしたお菓子を贈りたいのだけど、
お菓子についている熨斗紙が仰々しいからもう少し簡単なものはないか?」
とのこと。
お父さんではなく、父と言いましょうね、と心の中でつぶやく。
熨斗紙は最近使う人がほとんどいないので、あまり種類を置いていないのだが、
いくつか出してみる。
ほんの気持ちって書いている熨斗紙はないのかと聞く。
ないですね~
どうしてもというのなら、ご自分でお書きになってはいかがでしょうか?
常識でいって、そういうこと書いていいんでしょうか?
いやいや、ほんの気持ちって書いてあって、花結びのついた付箋が売ってるくらいだから、書いていいでしょう。
とは言えないので、
まぁね~と口を濁して薄笑いを浮かべる。
ふつうはここであきらめて、この熨斗紙を買うのだが、
この半袖ワンピースはねばる。
まぁ、名前だけ書く人とか、熨斗紙だけで何も書かない人とか、
いろいろいらっしゃいますから、
気になるのでしたら、何も書かなくてもいいのではないですかね。
常識ではどうなんでしょう・・・とまた聞く。
常識では、肌寒い日に夏の半袖ワンピースは着ないよ。
特に答えずにいたら、
筆ペンだけを買っていった。
次のお客さんに聞かれたことを教えるためにお店の入口に行ったら、
そのお客さんが「私の傘がない!」
半袖ワンピースがさして10メートルほど先を歩いていた。
追いかけて取り換える。
単なるビニール傘なんだけど、娘がりんごのシールを貼ってるからわかるんですよ~
残っているビニール傘はマットなタイプで、
りんごのシールはクリア。
りんごが貼ってるか貼ってないかより、見た目が違うよ、ぜんぜん。
常識、常識、言う前に、よく見ましょうね。