追い込みお母さん
昨日の夕方、
もう真っ暗だなと思いながらお店の前で空を見ていた。
ぶつぶつ文句を言っているお母さんの声がした。
「これだけ言ってるのにあなたは全く直っていない。
だから・・・」
自転車で走りすぎるほんの数秒の間、
低いドスのきいた声で、
後ろに座っている女の子を叱っている。
いや、叱っているんだじゃないな、
文句を言っている。
それも単なるストレスのはけ口のような。
やっぱり、あの何分も子どもを怒り続ける追い込みお母さんだ。
彼女はきっと何か大きな不満を抱えているんだろうな。
子どもをよりよく育てようというより、
自分の不満を吐き出すだけの言葉だった。
後ろ姿に愛をおくった。
女の子に。
お母さんに。