篠原文具まわりのいろいろ

神奈川県のとある町にある文房具屋です。

いつも三人で来る母子

神経質そうなお母さん、姉、弟。

いつも三人で来る。

姉は中学生になったのかなぁ。

弟は小学校4,5年だろうね。

女の子はともかく、男の子は,

お母さん、お姉ちゃんといつも一緒に買い物って、

嫌がらないのかね。

学校から帰ってきて、三人そろってお買い物。

素敵な家族。

でもね、きちっとしたお母さんの様子を見てると、

何も問題が起きませんようにって思っちゃう。

 

学校でもらうノートって、一般の文房具屋さんでは売っていないものが結構あるのね。

学校をまわる教材屋さんから仕入れるから。

たとえばジャポニカ学習帳算数には6マス、7マス、14マス……とあるんだけど、

13マスはありますか?と聞かれるのね。

13マスは作ってないわけです。

でも、先生はまさか文房具屋さんに売ってないなんて知らないから、

同じものを買ってくださいって言うわけです。

公立の学校なんだから、絶対これじゃなきゃダメってことはないんですが、

先生に言われると、それでないと絶対ダメ!って思いこむお母さんもいるわけ。

 

このお母さん、まさにそのタイプ。

そういうノートは作ってないんですよ、と言って、素直に帰ったと思ったら、

また来る。

こちらも商売なので、作ってないんですよと繰り返す。

結局、似たようなものを買っていって、

そのあと来ないので、

似たものでよしとしたのか、

どこかで同じものを見つけたのか。

生真面目ぶりが危ない方向に向いている。

 

何を買うにも、2つ3つ質問してくる。

 

子どもたちがまっすぐ育つといいなと思う。