篠原文具まわりのいろいろ

神奈川県のとある町にある文房具屋です。

意図を組むのが難しい

この前来たお客さん。

「英語の単語帳ください」

 

こういう場合、

多くはいわゆる単語カードを出すのが正解。

表に英単語、裏に意味を書いて、一枚一枚めくって覚えるやつ。

 

次にお客さんが頭に思い描いているのが、

私たちが使っていた単語帳。

ノートで、いくつか欄があって、

英単語、形容詞とか動詞とか書くところ、意味、

気が利いたノートだと例文を書ける、というあれね。

この単語帳、今はあまり使われないようで、

篠原文具にあるのは、うーんと小さいスマホくらいのサイズのが数冊だけ。

そりゃそうだわね、今は紙の辞書より電子辞書、

いちいち書いたりしないみたいだから。

売れないものは置かないんですよ。

 

で、この2つを見せても違うと言う。

もっと大きい大学ノートみたいのだと言う。

 

私は私が使っていた単語帳を頭に浮かべて

(↑線で区切ってあるやつね)

あ~それは置いてないんですよ。

 

しばらくお店をうろうろしていたお客さん。

英語ノートを持ってきた。

これです!

(4本線が引いてあって、上から3本目だけが赤くなってるノートね)

 

へっ!これは単語帳ではないですよ。

 

単語をいっぱい書くノートなんです。

 

はぁ~そういうことですか・・・

鉛筆とか、シャーペンとか、誰もがわかる名前のものではない場合、

お客さんのほしいものをパッと出すのは難しいんだよぉ。

それでも、こういう事例をたくさんインプットしておいて、

もしかしてこれのことかなって類推することはよくあるんだけど、

この単語帳はお初だったわ。