篠原文具まわりのいろいろ

神奈川県のとある町にある文房具屋です。

三枝さんの友達

久し振りに三枝さんの話を書くね。

 

三枝さんとは5,6年一緒に働いたんだけど、

私はほとんどプライベートの話はしなかった。

でも、お客さんがいない時間、三枝さんの気が向いたとき、

ぺらぺらおしゃべりを楽しんだ。

そのとき聞いた友達の話。

 

友達は結婚しているが、子どもはいない。

ある日、夜中に具合が悪くなり、トイレに行ったのだが、

出たところで最悪に具合が悪くなり動けなくなった。

何とかしたいが、旦那さんは爆睡。

 

夜中にふっと目がさめた旦那さん。

 

弱弱しい声で

 

「たすけて・・」

 

という声を聞く。

今まで聞いたことのないほどの小さく弱弱しい声。

 

その後、病院にタクシーで連れて行ってもらい、

1週間ほど入院。

 

入院した日に三枝さんに旦那さんから電話。

 

下着とかパジャマとか持っていきたいのだが、

何を持っていったらいいのかわからないから、

家から持ってきてほしいとカギを渡されたそうだ。

 

いくら仲良しとはいえ、どこにしまってあるのかわからないので、

適当に引き出しを開けて中を見ていたら・・・

 

下着と下着の間に入ったへそくり発見。

 

静かにもとに戻しておきましたとさ。