ポスレジしか使わないことにするよ
篠原文具のレジは二つ。
ひとつは昔ながらのレジで、手打ち。
もうひとつはポスレジ。
坂東さんはポスレジが使えない。
先ほどお客さんから電話。
自分が買っていない商品の分のお金を払っているとのこと。
やられた~!
会計の途中に「やっぱりまだ買い物があった」というお客さんがいる。
そういうときは、
いったんレジに入れたデータを消去してしまうのだけど、
坂東さんはそのままにしておくことが多い。
それを知らずに普通のレジを打って、
あれ?この買い物でこの金額は多いのでは?
と思うのだけど、
さっきのお客さんは品数が多かったからそのまま何も考えず、
お金を受け取ってしまった。
やられたよ、坂東さんに。
これからはポスレジしか使わないことにするよ。
ポスレジならデータが見えるからね。
お客さんの電話を受けている最中、
坂東さんは知らーーーん顔。
君がデータをそのままにしてなかったからなんだけどね。
自分がそのお客さんの会計をやってないとわかるや、
関係ないって思って、
耳も頭もシャッターがおりる。
めんどくさいお客さんの処理をしてるときは
「助けてくれ」って思うので、
この関係ない姿勢にはムカつくんだけど、逆にいえば、
「何、何、どうしたの?」って首を突っ込んでくるうざさはない。
そこはいいとこだ。
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