信頼
ずっと前の話。
珍しくレジを待つ人の列ができた。
篠原文具はレジが2つしかないので、
2人以上のお客さんの応対が難しい。
できないことはないけど、
お金のやりとりがめんどくさいことになるし、
間違ったら困るので。
坂東さんが応対中なので、
「次でお待ちの方、どうぞー」と
2番目に並んでいるオバサンに声をかける。
無視。
あれ聞こえなかったのかな。
もう一度・・・
無視。
そのオバサンの後ろに並んでる人が、
どうなってるの?って感じで、オバサンを見ている。
三度目に声をかけたら、ちらっと私を見て、
無言で坂東さんを指差す。
あーそういうことね。
坂東さんに応対してもらいたいのね。
たいした買い物でもなかったのよ。
信頼されなかったのね、私。