篠原文具まわりのいろいろ

神奈川県のとある町にある文房具屋です。

置き場所のこと

例えば、発注書は発注書用の引き出しがあるだろうし、

保留になっている依頼は保留中の引き出しがある。

 

それが普通と思ってきたが、

篠原文具は違うんだな。

 

社長はスーッといなくなるので、お店にいる時間が少ない。

私はパートなので責任がない。

当然、食事の30分間以外はずっとお店にいる坂東さんの使いやすいように

すべてのものが置かれている。

 

自分でわかるように置いてある。

 

社長にも私にもわからないことが多い。

だいたいあのへんに置いたのかなと見当はつくけどね。

 

あるとき、印鑑の発注書がどうしても見つからなくて、

ついに社長が立ち上がった。

発注書用引き出しを作ったのだ。

坂東さんにも説明した。

坂東さん、はいはい、と言っていた。

 

そのあと私に説明した。

でも最後に

「坂東さんはここに入れないだろうけどね」

 

坂東さんがその引き出しに入れたことはない。

今は引き出しの背についた見出しだけが残っている。